注記:
自社提案用の移行目的として挙げていたものです。当てはまるものがあれば説得材料として利用
1. GA4とは/どのような問題を解決しますか
「消費者行動の大幅な変化とプライバシーに基づく長年の業界標準の変更により、現在のUAでは分析手法が追い付いていない」とGoogleは主張しています。顧客はプラットフォームとデバイス間で頻繁に行き来し、マーケティングキャンペーンのパフォーマsン鵜の評価とKPIの管理がより困難になっている。GA4は、これらの課題に取り組むために、Google自身が導いた解とされました。
1-1. 統一されたクロスプラットフォーム測定モデル
GA4は断片的なデータを減らし、様々なプラットフォーム(Webサイト、モバイルアプリ)間でデータを統合することを容易にするよう考案されており、カスタマージャーニー全体の概要を正確に把握できでます。
プラットフォーム間で重要なメトリックス(KPI)の収集を標準化し、基盤とうなる統合データモデルを可能にしています。
このアプローチは、Firebaseから継承されており、UAのセッション、ヒットデータモデルから戦略的に逸脱しています。GA4は、データの操作によってトリガーされる単純なイベントに基づいて構築された柔軟な構造を導入します。これにより、一連の自動的に収集されたパラメーターが収集されます。セッションは引き続きカウントされますが、データセグメントの基礎ではなくない、マーケターがビジネスKPIにより関連性の高い方法でデータを分析することが出来るようになります。
1-2. イベントベースのモデルがセッションやヒットよりも優れている理由は
様々なメディアで、従来のセッションとヒットの測定を適用する事が難しくなってきていることがわかります。アプリはWebサイトと比較して動作が大幅に異なるため、従来のWebサイトの動作規則を利用した分析モデルや、それらを含むユーザーカスタマージャーニーに適用した場合、あまり意味がないものになってきています。
機能がセッションや画面ビューではなく、ユーザーアクションに変わってきたアプリ(モバイルまたはWeb)の様々な性質を説明するには、一般的に柔軟なイベント構造の方が適していることがわかります。
例として、ページビューは、イベント毎にアクティビティーを分離することが出来ます。購入ページはページビューヒットを利用して計測しますが、実際これらは2つの異なるイベントが発生します。ページビューと購入です。購入には独自な詳細パラメータが持つ個別のイベントとして扱われます。
1-3. 自動的に収集されるイベント
大変パワフルでWeb/アプリのfirst_visitやsession_startなど組み込み自動イベントはとても活用の幅が大きいイベントになります。
また、ユーザエンゲージメント、ページ/画面ビュー、90%巣黒^る、アウトバウントクリック、サイト検索、ビデオエンゲージメント、ファイルダウンロードといったイベントを管理画面から簡単に計測を開始できます。
1-4. カスタムイベント
多くの業種で適用されるGoogleの推奨イベントを確認する必要があります。これらを利用することで、機械学習ベースのより深いセクター比較に利用されるため、利用は強く推奨されます。
セッション(ファンダメンタルな数量の計測)からイベント(ユーザーアクション)への移行に伴い、重要なのは「事前に定義されたイベントを使ったセットアップ」になります。
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命名規則
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事前定義されたイベントと新しいイベント作成機能方法
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Googleが推奨するカスタムイベントを利用し、カスタムイベントの数を制限する
1-5. プロパティの一元化
訪問者のタッチポイント(Webサイトまたはアプリ)の1つにアクセスした場合、分析プラットフォームは、そのユーザーを識別して、そのユーザが新規ユーザーなのか、リピーターなのかを判断できるようにする必要があります。
2. メリット
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複数のデバイスでサービスを提供している会社は利用価値がある
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どのデバイス/イベントに集中すればよいかわかる(マーケティング視点)
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自動取得イベントが多く、カスタムイベント、パラメータ実装をしなくても多くの情報が取得できる
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オーディエンス(Audience)、オーディエンストリガーイベント(Audience Trigger Event)といったカスタムセグメント、イベントを自由に作り、NotificationやPush、Google広告の最適化コンバージョンとして利用できる
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無償版でもコンバージョンまでの経由した広告やクリックなどの要素に貢献度を割り振る「データドリブンアトリビューションモデル(DDA)」がGA4の広告 > アトリビューション配下「モデル比較」と「コンバージョン経路」レポートで利用できる。※UAでは360版でしか利用できなかった。かつ「利用時のコンバージョン数の要件」が存在していたがなくなった
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GA4でのYoutube計測は簡単ですが、カスタマイズが不可能。変数など任意で取りたい場合は不向き。GTMを利用すれば柔軟にカスタマイズできる
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レポート閲覧権限管理に「コスト指標なし」「収益指標なし」を選択できる※すべて0になる
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広告→AドメインLP→BドメインCVの場合、広告パラメータを引き継ぐためにはUAはクロスドメイン設定、サイトワイドタグの設定が必要であるが、GA4はクロスドメイン設定のみで広告とCVを連携させることができる
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GA4では、デフォルトでSPAページの計測が出来るようになっている。UA同様にGTMでSPA用の計測をしている場合は、GA4設定画面から「ブラウザの履歴イベントに基づくページの変更」のチェックを外す
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思ったよりも、「拡張計測機能」が便利
3. デメリット
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計測ができるパラメータ数、文字列数がUAよりも厳しいケースがあり、FirebaseSDKを初めて導入する際は、設計の見直しが必要
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データ保持期間(GAと比較すると)が短い
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UAであったカスタムレポート、レポートメール配信などの機能がないので不便
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リアルタイムレポートがイベント単位でわからない(計測デバッグに弱い)
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イベントを大量に取集しているGA4プロパティではデータ保持期間が最大2か月に制限される※大規模の定義は標準版で300億/月ヒット。有償版で2,500億/月ヒット
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(2022年初旬時点)Google Optimizeと連携していない
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マルチデバイス(IPTV、AndroidTV、Androidアプリ、PCWEB、SPWEB、iOSアプリ、FireTV、ゲーム機、セットトップボックスなど)でサービスを提供している場合、自動で区分されないので大変。今後はプロパティの分割などが提供される予定。しかしユーザーカスタマージャーニーは本来クロスプラットフォームでユーザーを理解する必要がある。
4. 注意/今後
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UAとGA4で意味が異なるメニューや用語がある
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UAに比べてGA4の方が標準レポートのフィルター条件が少ないので分析がしずらい。探索レポートやデータポータル、クエリーによるレポーティングが必要になる
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UAはファイルにエクスポートが簡単にできるがGA4はしずらいから再利用(スライドにレポートを張るなど)しずらい
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UAとGA4のユーザ数の違いについて
5. UAの仕様変更履歴
主に、個人情報保護への対応。それ以外の不具合やSLA/SLOへの対応は予定されていない。
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UAのユーザ情報(性別、年齢など)、「インスタレスト カテゴリー」とキャンペーン情報(参照メディア、参照元、キャンペーンなど)を掛け合わせることが出来なくなった。理由は、個人情報の保護のためで、2021年10月以降のデータで表示されなくなった
ヘルプ「About Demographics and Interests > Data thresholds」
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各ユーザのGA最終利用日をGMPから確認できなくなった
GTM組織の組織設定 > アクセス管理(ユーザリスト)の「アナリティクスへの前回のアクセス」はサポート終了しております。CSVでダウロードするとこのカラムは存在するが正しくない可能性がある
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