Googleアナリティクス(UA)360版を利用していると料金が発生するのですが、ヒット数が重要になってきます。
では、そのヒット数に関係しそうなレポートを確認してみましょう
請求ヒット数に影響するレポート
- ページビュー(スクリーンビュー)
レポート:【行動】ー【サイトコンテンツ】ー【すべてのページ】 - イベント
レポート:【行動】ー【イベント】ー【上位のイベント】
この2つが請求ヒット数かな?と思ってしまうのですが、これだけではないのです。
他にもある請求対象のヒット
こちらに纏まっておりますが、
- ページビュー
- スクリーンビュー
- イベント
- eコマース
- ソーシャル
カスタム速度
が対象となります。
「上位のイベント」レポートにはeコマースのヒットが含まれないので、コンバージョンのeコマースレポートのヒット分を追加しないといけません。
また「ソーシャル」?と思いますが、計測Webサイト上に設置してあるソーシャルポスト用のクリックをプラグインを使って、インタラクション計測する事ができます。レポートメニューは【集客】ー【ソーシャル】-「プラグイン】にあります。サイト内エンゲージメントの測定がこのメニュー(集客)にあるのは探しずらいですね。
カスタム速度。レポートメニューはこちらになります。【行動】ー【サイト速度】。Webクライアントディベロッパーであれば、ページの表示速度は気になる点となり、レポートを見ることがあると思います。ヒットはデータ処理中にサンプリングされるようです。
例外ヒット。何かしらの例外が発生した際にトラッキングするケースです。UAのレポートメニューからは直接扱えず、探索レポートにて、ディメンジョンを確認できます。カスタム実装が必要です。
これだけ、ヒットの種類があり、特定のレポートを確認すればカウントができるわけではないのでケースによってはブラックボックスになりやすい点かと思います。
まだまだある請求対象ヒット数をレポートから確認できない理由
上項目はヒット対象についての説明となりますが、UAの機能によって、レポートを確認しても請求対象を確認できない原因がいくつかあります。
- ビューフィルターによる、レポートから除外したヒット。フィルターをかけていないビューがない場合は気づけない点ですね。
- サイトの速度とカスタム速度のヒットはデータ処理中にサンプリングされます。実際には送信されたがレポート画面では確認できないヒット数があるようです。
- 500件を超すヒットが発生したセッションや、1日辺りのヒットが20万件を超えるユーザの場合。レポートには表示されませんが請求ヒット数には換算されます
- 総合プロパティを利用している際は、ヒット数の算出方法の考慮
- MobileSDKのディスパッチされたことによる遅延計測の場合、翌日4時を過ぎたヒットはレポートには反映されませんが、ヒット対象になります。
- Google広告と連携されたプロパティで、ランディングページにgclidパラメータが含まれている場合、サイト速度ヒットが計測されますが、このヒットはレポートに表示されませんが、請求対象外とのことです
レポートに表示されないが、実際はヒットを受け取っているケースは確認のしようがないですね。BigQueryで確認できる可能性がありますが、残念ながら今回言及できません。
さいごに
UA管理画面のプロパティ設定の中に、「プロパティのヒット数」というメニューがあり、前日、過去7日間、過去30日間のヒット数が1の位まで表示されていますが、これも請求対象のヒット数ではないと説明があります。
BigQueryとGAレポートの相違を確認しあるところまでは調査は出来そうですが、結果をどのように活用するかを考慮の上、調査を進める必要がありそうです。ヒットを飛ばさないという判断、ルールを作るのは煩雑になることは想定できており、2次混乱を産むきっかけにもなり得るので、事前にしっかり計画を立てて調査、対策をしていくことがポイントだと思います。
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