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GA4の設計例 – 社外カンファレンス サイト

社外向けオンライン技術カンファレンスサイトをGA4で計測をした際の設計書の構成案です。
 一番上に、成果物であるレポートが置いています。GA4で計測した内容をDataPortal(データスタジオ)で可視化したものとなります。キャプチャーを画像で張りましたが、実際は、DataPortal(データスタジオ)へのリンクとなっている。

0. 成果物

[GA4]***** ********* Conference

[GA4] *****************

1. 目的

2021/**/**に******** Conferenceが開催される。責任者は*****@**** さん。
社外向けのエンジニア向けカンファレンスである。

カンファレンスの目的は
 1. 社外へ技術力の発信を行い業界内でのプレゼンスを高め
 2. 技術者の採用機会の創出
を目的としている。

LPサイトのトラフィック、行動計測の目的は以下の通りである。
 1. **** ConferenceのLPサイトの俯瞰が出来ている
 2. ****が主催する他の技術者向けConferenceと比較できるようアーカイブ化していく

2. スケジュール

[x] 2021/**/**:キックオフ(PM:**)
[x] 2021/**/**:ログ実装指示+GMP設定(D: @***→ Dev: @** )
[x] 2021/**/**:ログの発火確認(D: @*** )
[x] 2021/**/**:LPサイトリリース(Dev:@*** @***)
[x] 2021/**/**:カンファレンス開催
[  ] 2022/**/**:翌年**月末までLPサイトの計測をする

3. 参考資料

  • DataPortal: **** ダッシュボード thank you @***

  • ***** GAの設計書 thank you @***

  • GTM: ***** (Web) thank you @***

  • GA: ******(Web) thank you @***

  • LPデザイン

  • **** Conferenceのメインnotion

  • 2021/**/**  ***** 議事録

4. 要件

4.1 ヒアリングシート

4.2 技術的な確認

  1. カスタムイベントpageviewについて

    • SPA対応としてGTMの組み込みTrigger「すべてのページ」を利用せずにクライアントからカスタムイベント(pageview)を発火してもらう

    • GA4はデフォルトでページビューを計測しているが、組み込みTriggerで計測するか、カスタムイベント(pageview)で計測するかヒット内容とレポートを見て確認

  2. 動画計測について

    • 計測タイミングとしては以下の4か所がある

      • 視聴開始

      • 視聴中 (視聴中5秒ごとの発火)

      • 5分視聴完了(ここを1つの目安コンバージョンとする)

      • 視聴終了(尺の90パーセク到達)

    • 動画としては以下の4パターンがある

      • Youtubu上のリアルタイム再生

      • Youtube上のアーカイブ再生(VOD)

      • このサイト上のリアルタイム再生

      • このサイト上のアーカイブ再生(VOD)

    • 計測方法

      • GTM組み込み機能

      • IFrame Player API

      • GA4拡張計測

      • 計測できない(Youtube Analytics)

パターン毎の動画計測方法

5. 設計

5-1. Google Analytics設計

  • GTM SDKを使います。データはUniversal AnalyticsとGA4へ送信し、レポートを作成する際にデータ集計状況を確認しながらデータソースを検討します。最終的にはGA4へ移行していくので、UAとGA4のデータ集計状況の確認やレポートに必要なデータが取得で来ているかは別途確認する

Google Analytics プロパティ設計

5-2. GA4の設定

イベント/コンバージョン
特定のイベントをコンバージョンとしてマークします。今回はDataPortalでレポート化しているので特に利用しませんでしたが、ユーザあたりの回数などをGA4レポートで確認できます。
 GA4上でイベントのカスタマイズ(イベントを変更、イベントを作成)は行いません。GA4になり、色々な場所でデータ収集の設定、変更が出来るようになりました。複数の管理者がいることを考慮して、複数の箇所でデータ収集状況をカスタマイズしないという事が重要です。基本的にGTMのTagとTriggerですべてを完結させています。
 また、実装コストをかけないように、GA4の拡張機能で出来ることを蓄積し、今回のようにYoutube動画をページに埋め込む際にどういう情報が自動で取得できるか、何は実装してもらう必要があるか。などを残していく事は必要となります。

カスタム定義
基本的にカスタムパラメータを、すべてカスタムディメンジョンとして有効にしておく。拡張計測機能で自動で計測で来ているパラメータもカスタムディメンジョン化しておく

カスタムディメンジョン
拡張計測機能

5-3. Google Tag Maneger設計

GTMで新しいコンテナーを作成し、Configurationをまとめ、どういうTrigger、Tagが必要かをまとめておく

Google Tag Maneger設計

5-4. Google Tag Maneger設定

設計に従い、Trigger、Tag、Variablesなどを作成する

各GTMのTriggerやTagの設定内容をキャプチャし張っておきます。
Toggle Listで開いたり閉じたりすることが出来るようにしておくと便利

5-5. GMPタグ実装設計

エンジニアにアプリケーションに実装してもらうタグの設計となります。

JSタグの設計
Toggle ListでOPEN/CLOSEできる形で
実際に埋め込んでもらうJSタグコードを張り付ける。

6. レポート設計

DataPortal(データポータル)を使って全体俯瞰レポートを作りました。
いくら正確な設計書があったとしてどのようのイベント、パラメータがどういう目的で計測されているかを確認できてもそれを都度、探索レポートでレポート作成するのは現実的ではありません。

6-1. 全体サマリー

  • Webサイトへのリンク

  • 設計書へのリンク

  • サイトのOpenとClose

  • 厳選した16個のフィルター

  • デイリーのUsers/New Users/Sessions

  • 参照メディア毎のSessions/Hits

  • 性別年齢分布 (情報取得率)

  • デバイスカテゴリー分布

  • 都道府県分布

  • イベントのUsers/Hits

  • 厳選された期間中の7個の指標(Users/Sessions/Pageviews/SPU/PPS/Engaged Rate/New Usersなど)

6-2. ページサマリー

  • 上位ページランキングのUsers/Engaed Rate

  • ページをClassification(分類)してUsers/Engaed Rate

 ページ単位の集計時は、PageviewsやSesssionは並べると、何を一番見たほうが良いかわからなくなるため、Usersに統一しました。
 この際にスプレッドシートとGA4のデータ統合を行い、ページを適切に分類しました。結合キーは「ページ階層」です

DataPortalにおけるデータソースとして「スプレッドシート」と「GA4」のデータ統合

6-3. マーケティングサマリー

流入経路の俯瞰レポートです。
このレポートを利用する担当や役割により、①チャネルグループ
②参照ドメイン、③メディア、④キャンペーンくらいの粒度にランキングとデイリートレンドが確認できるようになっているとよいかと思います。

6-4. イベント(行動)サマリー

ページ閲覧以外の、アクション率を取ります。また可視化する際はフォールアウトレポートやアクションをカテゴライズすることで、どこがボトルネックになっているかわかるようにすると便利です。
 日次のトレンドグラフを準備し、いつ増加したのか、曜日のトレンドがあるのかわかります。また、実数と〇〇%両方を掲載しましょう。すべてUsersで集計しています。

6-5. 視聴(Watch)サマリー

①視聴開始と②視聴中5秒毎、③5分視聴したタイミングと④視聴完了(90パーセク)でイベントを発火させました。
その際、番組名と尺におけるポジション(動画の何分目を見ているか)と視聴時間を取得しました。これによって、Youtube Analyticsと同じようなレポートを作ることが出来ます。
視聴し始めたユーザが30秒見る間に2/3位になっていることがわかります

視聴時間のUsers分布

6-6. Youtube 視聴/アクションサマリー

Youtube公式アカウントのオーナー権限により、DataPortal経由でYT公式配下の動画の視聴状況とアクション率をDataPortal(データポータル)でレポートできます。また、公式チャンネル内の関係あるレポートだけ表示させるために、ここでもスプレッドシートとレポート統合することで、表示したい動画を指定しました。

  • 動画タイトル毎の

  • サムネイル

  • 視聴回数

  • ユーザーが追加した登録チャンネル数

  • Total Watch Time

  • Average Watch Time

  • 平均視聴率

  • 動画に追加された高評価数

  • 動画に追加された低評価数

  • 動画の共有数

  • 動画の長さ

公式Youtube内の動画タイトル毎のレポート

6-7. 年次比較サマリー

最後に、年次の比較レポートです。
前年対比が出来るように過去の開始前月1日から終了月2か月後までの4か月分のUsers/Sessinosを「積み上げ」でグラフ化しました。

積み上げにすることで、最終的にどれくらいこのサイトに来たのか(Users/Sessions)がわかり、年次比較ができます。
どのようなトレンドで増えていったかと見ることで、「事前告知」がうまくいったカンファレンスなのか、「カンファレンス当日」に凄く人が来たのか、アーカイブ動画が人気あったのかが可視化され、年次で比較できます。
頑張って、この3点くらいでしょう。今回の集計はGA4のデータを使っていますが、過去のデータはもちろんUAです。DataPortal(データポータル)であれば、データソース(DataSource)が散らばっていても統合ができ、同じレポート上で並べて表示させることが出来、比較できます。また、BigQueryなどを使わずともスプレッドシートでオフライン連携レポートを作れますので、是非チャレンジしてみて下さい。

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