スペシャル

ロードバイクを飛行機輪行した

スペシャル

はじめに

 私のロードバイク歴は5年くらい。比較的安めのアルミ(+カーボン交合)のエンデュランスロードでファンライドをします。大会に出たことはなくポタリングメインです。
 東京23区住まいで通勤にもロードバイクを使っており、自宅から出発できて100km以内のところに行くところが多い。
過去の公共機関利用輪行は、これくらいです。
 ①銚子(往路電車で復路は自走)※理由:片道だけ走りたかった
 ②奥多摩(往路自走で復路は電車)※理由:ビール飲みたかった
 ③江の島(往路自走で復路は電車)※理由:ビール飲みたかった
 ④山中湖(往路自走で復路はバス)※理由:寒かったから
 ⑤都民の森(往復路電車)※理由:片道だけ走りたかった
また、車に自転車を乗っけて関東を抜き出ることもあります。

可能なメカニック、メンテナンススキルは、どちらかというとメカニックではなく洗車ですが以下の通りです。

・パンク交換(前後輪はずし)
・ペダル、サドル、コラムの着脱
・ブレーキー交換(ディスクなのでパッド)
・スプロケット交換
・バーテープ交換

自転車輪行

 飛行機輪行と電車輪行の大きな差は、入れるバッグです。
普段、どのような電車輪行をしているかで、飛行機輪行の準備も変わってくると思いますので、前提条件として私の電車輪行について説明します。

 改めて、前章に過去の交通機関輪行をリストアップしてみましたが、記憶にあるのは、この5つだけ。そして予定済み輪行は、①③⑤で、残りの②④は成り行き輪行です。遠出なので輪行袋をもって行き、必要になったら使おうというケースです。自走で行って帰ってくる予定でしたが、途中の交通量の多い信号だらけの車道を走っても楽しくないので、目的地に素敵なサイクリングコースがあるのであれば、そこまで一気に電車で移動し、気持ちよく走れる時間を沢山作った方がいいと思います。とはいえ、はじめは「どこどこまで行ってみた」をやりたいと思います。
 ②奥多摩 は、偶然花火大会(夏祭り)をやっており、これはラッキーということで、輪行袋にバイクをしまって、焼き鳥やビールを頂いたのを思い出します。

R250(アールニーゴーマル) 縦型軽量輪行袋 ブラック エンド金具付属

 私は、友人のおすすめもあり、縦型のこの輪行袋を使っています。
ポイントは

  • 縦型なので乗車時間さえ考慮すれば、袋を膝で押さえて電座席に座れる
  • 縦型なので、サドルバッグの位置に装備できる(リュックなどいらない)
  • 縦型なので、格納が面倒(私は30分くらいかかります・・・)
  • 20分くらい担いで歩いたことあります(冬でも汗だく)
  • 持っていく工具類はこれくらい

 始めは、Youtubeを見ながら パッケージしていました。あらかじめ練習してもすぐにはできません。4,5回目くらいから自分でできるようになりました。

 

飛行機輪行

何故、飛行機輪行?

 コロナ前は数年前から、1年に1回くらい沖縄に行くことがあり、折角なので遠出した際に、その地でロードバイクを乗り、STRAVAに軌跡を残したいという気持ちからです。マイバイクをもって行くことはなく、沖縄現地でロードバイクをレンタルして島内を回っていました。こちらの沖縄輪業様にお世話になっていました。ゆいレールの駅からも近く空港からも近くシャワーもあります。出発地としても北にも南にも行けるのでとても良いです。ロードバイクもいくつかクラスがあり、軽量アルミからカーボンまであります。私は、いつも105の軽量アルミを借りておりました。1日もしくは2泊ですね。
事前に設置したい機器を伝えておくと、当日持ち込んだ、ペダルやサドルバッグ、ライト、サイコンマウント、センサー、ボトルケージなど小物を付けてくれます。勿論メンテナンス済みの具合の良い状態でスタートできるので感謝です。

沖縄輪業(株) 前島2号館

Maps Data: Google, @2023

 最近、道路があれば遠くまで車でバイクを運んで関東から離れた景色の良いサイクリングロードを走ることがあったので、北海道と沖縄は流石に飛行機で行った方がいいと思い、マイバイクで走ってみたいと思い飛行機輪行にチャレンジ。日本国内であれば通常の輪行袋で問題ないと聞きます。JALもANAもLCCも丁寧に自転車を扱ってくれます。実際、ハードケースは抑えていないと縦に立たない状況でしたが、常に人が支えてベルトコンベア以外のところから持ってきてもらっています。人の手を必ず介しているのが分かります。飛行機会社も「輪行したら、壊れた」ということがあれば、今はSNSで直ぐに拡散されてしまいます。免責へのチェックはしますが、飛行機会社も、そのような噂が流れないように十分注意をしていることが分かります。
 何よりも、普段自分の乗っているバイクで海を越えた沖縄の地を走れるのはとても気持ちが上がりました。勿論準備や到着後のセッティングなど自身で行う必要がありますが、そういう事も含めてロードバイクの楽しみです。

 

過去の沖縄ライド

これが過去の沖縄ライドの様子です。首里辺りに本拠地があるのでそこから、レンタル自転車屋さんに出向き南部を中心にライドをしておりました。本部に行ったときは、車にバイクを積んで伊江島行きのフェリーがある港に停めて半島を1周しました。

名護/本部/伊江島
那覇/知念/名護
那覇/知念

 

沖縄の王道コース

①ツール・ド・おきなわのコース

 国内最長のロードレース。125kmあり。3416mも高度を稼ぎます。沖縄は海岸沿いを走っている分にはそれほど緩急はないのですが、西から東など中央を超える際、山を登る必要があります。基本的に車で走る道路なので結構真っすぐにできているのですよね。また北の辺戸辺りは本当に過酷な道路、環境だと思います。徐々に集落がなくなり国定公園に来たかのような静けさを感じるエリアです。

ツール・ド・おきなわ 公式サイト」より

 

②ちゅらうみ海道サイクリングのコース

ちゅらうみ海道サイクリング公式サイト」より

・フクギ並木ファミリーコース:10km
・やんばるちゅらしま海道コース:60km
・やんばるの自然コース:100km
と3種類のコースがあります。レースではなく、サイクリングイベントなので景色や昼食を楽しみながら沖縄の海とやんばるを満喫しましょうというイベントですね。やはりこのサイクリングコースも名護よりも北ですね。
南の那覇、首里、糸満あたりは車も多くロードレース、サイクリングいベントを実施するのは難しいのでしょうね。
 また、沖縄の人は自転車にほとんど乗りません。わざわざ暑い、日焼けをするアクティビティはしないので、サイクリングが好きであれば、屋内でZwiftでしょう・・・東京や大阪からわざわざこんな暑い場所に自転車に乗りに来る人を彼らはどう見ているのでしょう。

 

③南部
・豊崎美らSUNビーチ(豊見城市)
・瀬長島ウミカジテラス(豊見城市)
・平和祈念公園(糸満市)
・ニライ橋・カナイ橋(南城市)
・奥武島(南城市)
・斎場御嶽(南城市)
・知念岬公園(南城市)
・首里城(那覇市)

観光するポイントが沢山あります。道の駅も3つ(豊崎、いとまん、南の駅やえせ)あり、「やえせ」は休憩ポイントとしてもちょうどよい場所にあります。お勧めは、ニライ橋・カナイ橋以下の5つでしょうか。前半は沖縄の道路を満喫して街中を走る感じです。途中自動車専用道路に入らないように一部内部に入る必要があります。遠くに海を眺めながら、沖縄の気温と湿度と風を感じながら走ります。有名なひめゆりの塔に立ち寄るかは判断が必要です。南は霊場が多いです。戦時下にとても大変だったエリアなのと、沖縄ならでは聖地が多くあります。私は、奥武島(南城市)で天ぷらを食べて、知念岬公園(南城市)で30分ほど休憩を取って海をしっかり臨みます。もし海に入りたい場合は、奥武島の橋からダイブか島側にビーチがあります。また知念岬の前には海岸、ビーチに下りられる場所がいくつかあるのでロードバイクから降りてちゃぷちゃぷするのはありです。
途中、沖縄そばと食べるプランもあると思います。やはり奥武島にお店がいくつかあるのでこの島か、道の駅がランチ時間に当たるようにスケジューリングすることをお勧めします。

④中部~北部
・美浜アメリカンビレッジ(北谷町)
・海中道路(うるま市)
・浜比嘉大橋(うるま市)
・勝連城跡(うるま市)
・残波岬(読谷村)
・万座毛(恩納村)
・瀬底島(本部町)
・伊江島(本部町?)※フェリー
・ブセナ海中公園(名護市)
・備瀬のフクギ並木(本部町)
・古宇利島(今帰仁村)
・福地川海浜公園(東村)
・辺戸岬(国頭村)

中部は比較的車も多い真っすぐな道を北に北に向かって走る感じです。そして、橋や岬や崖を目指していく。途中お店も多く、休憩もしやすいです。ビーチや素敵なお店も沢山あります。そして思ったよりも暑くて長いです。信号も車が結構走っているので多いのでしょうね。「万座毛」「青の洞窟の真栄田岬」あとは、有名ホテルのエントランスを見に行くくらいでしょうか。。名護まで頑張っていければ最高ですが、帰る事も考えて、時間、体力と相談しながら目的地を決めるのがいいと思います。
 私は伊江島に行ってみたかったので、車で名護まで行ってフェリーに乗って、伊江島までバイクをもって行きまいした。島ではゆっくりできます。美ら海水族館は何度も言っているのでスキップして、名護市と今帰仁村の周遊するのは良いと思います。上記のサイクリングコースに多く取り込まれているエリアとなります。名護市役所も実は穴場なので時間があれば、覗いてみてください。独特な建築美を感じることができると思います。
また、沖縄そばは沖縄の場所によって全然味が異なります。簡単に言うと、南部と中部以北では全く違う?までは行かないかもしれませんが見た目も変わってくるので、観光地メインで南部で沖縄そばを食べてきた方は中部以北で有名なお店に入ってみてください。私は中部の沖縄そばの方が好きです。
 一点気を付けるポイントは、西側から東側に行きたいと思った場合、山を越えます。ここで脚を削られます。そして東側は車が少ない分、気の遠くなるような真っすぐな道が続きます。さりげなく登りもあります。少しさびれた田舎町を感じるのでそういうのが好きな方は是非復路は東側をお勧めします。うるま市は大きな島や橋もあるので楽しいと思います。

 

飛行機輪行準備

沖縄のサイクリングコースの話を挟んで、やっと飛行機輪行について話をします。まずどのようなものを購入したかを説明します。

QBICLE (キュービクル) バイクポーター PRO コンパクトサイズ ホワイト

バイクポーター PRO

メインの輪行ケースです。ここにバイクが入ります。サイズは外寸幅106×高さ74×奥行23cmのPROサイズ(折り畳み時73×67cm)です。このPROは、
・サドル
・ペダル
・シートポスト
・ハンドル
・前後輪
を外す必要があります。前後輪は通常輪行でも外すと思いますが、他の部分は工具が必要になってきます。スタンダードというもう1つ大きいサイズのものがあるのですが、違いは、ハンドルを外すかそのままにできるかの違いです。そして、PROは昔のJALの国内線の無料で詰めるサイズになっています。今は、スタンダートでも無料でもって行ってもらえます。ANAはスタンダートでもPROでも無料でもって行ってくれます。JALの方が少し厳しかったのですね。上記の部品を外して現地で装着して調整できる中級者がターゲットになると思います。当然準備に時間もかかるので空港から直ぐにロードバイクに乗るということであればなるべく早く準備ができた方がいいですね。また、このケース以外にもいくつか道具が必要でした。
・エアーポンプ
・工具
・タイヤケース
・エンド金具
・ディスクブレーキ用のスペーサー?

ポンプは結構しっかりしたものをもって行くといいと思います。沖縄にはあまり自転車屋がありません。更にあったとしてスポーツ車用のポンプを持っていない可能性があるため、自分で必要な空気圧までいられる必要があります。また、作業をするために小さな折りたたみ椅子やいつもの道具をもって行きましたが、あまり必要なかったです。上記の部品を外して付けられる道具さえあれば大丈夫です。
 また、一番壊れやすいのはリアディレイラーと油圧のディスクブレーキであれば、パット部分です。ここは注意が必要です。一番いいのはディレイラーは外してしまうらしいですが、私は工数を増やしたくなかったのでそのまま入れて、ぶつからない様に車体を固定していました。正直箱の中で前後にゆすられたら、リアディレイラは折れていたと思います。ハードケースは逆に逃げるところがないので強い抵抗があれば一発で折れます・・・
 あとはブレーキパットですね。あまり外したことがない方は練習しておくと良いと思います。ブレーキの効きが依然と異なるととても不安になります。パットの間に挟むスペーサーもあるので準備しましょう。

また、このPROで困ったのが、タイヤです。私のタイヤは鉄下駄なのでタイヤケースを持っていません。ケースの中に突っ込むのですが、自転車本体を傷つけないように、段ボールに挟んで隙間に入れましたが厚み的に本当にギリギリです。前後にずらそうとしても本体と干渉してあまりずらせない。どうしてもケースの中央が膨れます。タイヤのセンターの部分が段ボールを突き破って自転車本体を傷つけたり、ケースも突き破らないようにしっかり保護が必要です。本当はタイヤケースに入れて、機内持ち込みがよさそうです。手荷物が増えますが、本体ケースの重量(20Kgが制限)も気にしなくていいのと、自転車本体を傷つけないです。勿論タイヤやスポークも傷つきません。

そして、このキャスターは必ずあった方がいいと思います。なんと羽田空港まで山手線、京急に乗ってきたのですが、もちろん階段やエスカレータがあるのですが、そこそここのケースは大きいです。輪行袋なんかよりも大きいのと重いので、常に持ち上げているよりもキャスターで挽づっている方が楽です。もう1つオプションでショルダーバッグがありますが、正直タイヤを入れた20kg近辺のこのハードケースを常に背負うのは苦痛です。移動をする際はキャスターでどうしても持ち上げれる必要がある場合は、マジックテープの部分を持つと簡単に持ち上がります。ショルダーバッグはあっていいと思います。まずは汚れない。いざとなったらすぐに持ち上げられる。カッコいい。でも値段も高いです。そして畳んだ際に荷物が増えます。輪行は自転車を組み立てた際に輪行袋をしまう必要があります。どこかに預ける必要がありますので、なるべく小さくて軽い方がいいので、そこも考慮が必要になってきます。 

QBICLE(キュービクル) eco-trolley

バイクポーター用キャスターセット

輪行パッケージ

ハンドルを外して、前方にコンパクトに紐のようなもので縛り付けます。私はマルトのりんりんバンドを使っています。ある程度強度があるがゴムなので引っかけるだけでいいのはとてもいいです。

エンド金具を使って、チェーンを固定します。特に自転車本体を立たせる必要はないです。

シートポストも抜いて、サドルを取ります。この時にサドルの高さを再現できるように、高さを図っておくとよいと思います。数mmの差がケイデンスに影響すると思います。シートポストはそれなりにしっかり締めるのですが、微調整が必要な部分なので何度も高さを調整するのは大変です。

ヘルメットやウェアも少し入れて、箱が変な形にならないように、前後左右に変な荷重がないように詰めるのが重要です。結構重たくなるのですが、高さがあり、幅は狭いので倒れます。常に手で押さえていないと自立しないと面倒なので、自立するように詰めることが前提です。

さあ、空港のチェックインです。荷物を預けるカウンターに並びます。そして自転車は結構丁寧に扱ってもらえるので、グランドパーサーに出会えれば、別のカウンターに呼んでくれます。

20kg以内ですね。狙っていたわけではありませんが、ぎりぎりOKです。ここでポイントなのが、機内持ち込みと預け荷物の選定です。

・機内の手荷物へ:CO2ボンベ

・預け荷物:六角レンチなどの自転車工具(ドライバーもNG)

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/

私は輪行ケース内の本体と一緒に、サドルバッグの中にCO2ボンベが入っていたのですが、これは「機内手荷物」です。事前に手荷物にしまっておきましょう。そして工具はすべて輪行ケースへ。武器扱いになるので機内にも持っていけません。
また、ここでキャスターを外します。キャスターを輪行ケースに入れるか、手荷物としてもって行くか決めておきましょう。私はケースの中に入れました。都度強力なマジックテープを外さないといけないので少し面倒ですが、この作業を事前にイメージしておくとカウンターでごたごたしないですね。なんだかすごく汗をかいたのを覚えています。キャスターを外すことで結構底面が汚れます。嫌な人はやはり別売りのショルダー付のケースが必要ですね。そして荷物の入れ方次第では底がぷかぷか隙間があると思います。隙間から落ちるようなサイズの物は袋に入れて落ちないようにしましょう。ガムテープをはって隙間を塞ぎましょうという人もおりますが、べたべたしてしまうのでなくてもよいように荷物を入れましょう。実際20kg以上になると持ち運びが結構大変です。あまり荷物を入れすぎるとこのケース自体をコントロールするのが難しくなってくるので適度にしましょう。

トランクとこの輪講ケースを両方もって行くのは難しいと思います。この輪講ケースがトランクと一緒で転がしていくと思いますので2つをコントロールするのは難しいという事ですね。
通路や歩道は両手で倒れないように支えながら押していき、階段は電車の乗り降りは持ち手(黒い部分)に指を入れて持ち上げて運びます。そこそこの重労働です。私はショルダーバッグが1つでしたので肩から掛けて常に両手が空いている状態でした。

因みに、JPN TAXIは後部座席に乗っけて、私は前席に座りました。あまり横にしたくなかったのとこの置き方が一番安定していそうでしたので。

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